これまでは都心でバリバリ働くのに憧れる人が多かったかと思います。それが少し変わってきて、「派手じゃなくてもいい、保育園があってそれなりに子育てしやすいエリアがいい」ということで大泉学園が注目を浴びています。
多分その理由は、共働きをする家庭が増えたこと、保育園までの送迎と言った負担や「保育園に入れなかった」「保育園に入れたけど〇才までしかいられない」といった問題があるのではないでしょうか。
アド街ック天国でも注目されているこの町のことを調べてみました。
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大泉学園は学園都市?
調べてみると大泉はもともと雑木林や泉が多くわいていたということで、「自然がそのまんま」残されていた土地です。
それが関東大震災のあと、「都心ではなく郊外指向」が強まったことから学園都市として開発が進められていたのです。
関東大震災の記事を調べたところ、建物の倒壊と強風、お昼時に罹災したことが合わさって火災旋風が起き、甚大な被害が出たとされています。
密集して住むのは危ないと考えた結果、郊外にも人々が住居を求めるようになったと言えます。しかし学園都市にしようとしたものの大学誘致に失敗してしまったそうです。
大泉は風致地区
都市ができると、多くの人は賑やかなところに住みたいと思うようになります。でも結局、みんなで集まってくるから土地を小さく分けなくてはなりません。緑地はどんどん切り開かれ、家だらけの街並みができるのですがそのいい例が大阪の「堺」です。
反対に、東京都内は権力者によって意図的に緑地が確保されているわけです。
大泉学園を見ると、風致地区となっていますが「建物を建てたり伐採をするときは必ず許可を取ってね」というルールが敷かれたエリアと言うことになります。
実際航空写真では、学園エリア北に大きな公園や司法研修所などが集まっています。住宅街が多くて、あまり公園が目立たないような気もしますね。
そのかわり住宅の景観が統一されていること、ゲームセンターなどが見当たらず落ち着いた街並みと言えます。しかも一方通行のような道はあまり見当たらず、対面通行できるほどの道路が敷かれているので交通面でのストレスもあまりなさそうです。
大泉は保育園も多い
おそらくこれも子育て世帯に来てもらうための秘策でしょう。都心の保育園は「保活」という言葉があるように超激戦区です。
この前キンタロー。さんが一時保育のことでブログを書いていましたね。彼女ほど有名な芸能人でも「保育園に普通に預けることができない、一時保育の枠しか今はつかえない」というくらい競争が激しいわけです。
中には職場から遠い保育園に預けて、職場に向かうお母さんもいたりして都内での子育ては相当難しいことが知られています。
裏を返せば、都心から離れれば離れるほど穴場なのではないか。そう子育て世帯は考えるかもしれないという予測を立てて、子育て世帯にアピールしたのでしょう。
確かに都心に行くと、珍しい物ばかりでわくわくしますが1年も通えばだんだん当たり前になってきます。
子供が生まれれば嫌でも、ファミリーサポートが頼みやすいとか病院が多いとか子供を複数人で見なくてはいけなくなります。
まとめ
人々が郊外に庭のあるマイホームを求めた時期は、父が働き母が専業主婦というライフスタイルがあったからこそ成り立つものでした。
でも働く女性が増えた結果、保育園に預けて都心まで働きに行き、子供の急な発熱のために職場から急いで帰るのでは負担が大きすぎます。
無理せずに職場まで通える、保育園もたくさんある、親の土地を手放してまで新しい家を買うよりも子育てにお金をかけたい。
そんな理由で大泉学園が人気なのではないでしょうか。