教育関連

教員にいじめられたときの話。講師はつらいよ

Contents

はじめに

今、教員が足りない、教育現場が崩壊しているといいますよね。

私は過去、教育業界にいましたし、教壇にも立ちました。
最初の職場というのは肝心で、そこでの扱いによっては教員志望者が逃げていきます。

常勤講師でつとめた学校で、産休に入る前の女性教員にきつくいじめられました。
妊娠はままならないことも多く、イラつくこともあるのはわかっています。

しかし、そのうっぷん晴らしを律儀に受けていた結果、私は教員の道から背をむけたのです。

実習のときから不穏な空気が漂っていた

実習先ではベテランの教員がついた。
しかし、そのときから異常があった。

同じ職場にいる女性教員が、私の事をものすごい目でにらんでくるのである。この人をEと呼ぼう。
髪は染めず、格好もちゃんとすることを心がけていたし、報連相も塾講時代にしっかりやっていたのにもかかわらず、である。

なぜかそのE教員はつかつかとよってきて「あなた、採点の手伝いくらいしたらぁ?」と文句をつけてきた。
念のため入っておく。このE教員は指導教諭ではない。学年も関係ない。それなのに言いがかりをつけてきたのである。

「採点については話を聞いておりませんので…。お力になれず申し訳ございません」と返すと、そのE教員は眉を吊り上げ、足を踏み鳴らして去っていった。

そこからがひどかった。

その後も、指導教諭がいないときを狙ってE教員は私にテスト用紙のコピー業務を命じてきた。
「35人ですから予備含めて36枚印刷で大丈夫ですよね」と聞いただけで、非常に不快そうな顔をしてくるE教員。

嫌な予感がしつつも、コピーを始めた。

コピー機は塾でつかっているものと違うので、やはり戸惑う。
まわりに聞きながらも紙をセットし、指定されたクラス分印刷した。

印刷が終わったので、E教員の元へ持っていく。頼まれた仕事はちゃんとやれ、と実習事前指導でもいわれていたから素直にやったのである。が、

「はぁ?!なんでわら半紙使ってないのよ!あんたが使ったのは高いコピー用紙よ!なんでちゃんと見てないの!」
と激怒と罵倒で返されたのであった。

もう、ただ唖然とした。
実は今のわら半紙、色がだいぶきれいなのだ。30年くらい前だと薄茶色の小汚さを漂わせた安っぽい紙をわら半紙と呼んだが、今のわら半紙は非常にきれいなのだ。

よ~く見ない限り、「やっすいコピー用紙」くらいにしか見えないのだ。しかも、わら半紙と高いとされるコピー用紙は同じような場所にある。
そのため間違えたのである。

私は即座にあやまったが、E教員は「もういいわよ!こんなの使えないから最初からやり直しだわ!」と絶叫し、私が印刷した紙束の処分を始めたのであった。

なにせ、受け入れ先の都合に合わせるとはいえテスト期間中に実習をぶつけられたのだ。
アクティブな授業をほとんど見ることが出来ず、専門の科目以外の授業見学をせざるを得なかった。

当然、E教員も同じ科目なので見学を申し出たが、思い切り舌打ちされたうえ「邪魔だから来るな」と言われてはねつけられたのであった。

一応実習期間はあったが、教員の立場としての授業を見ることが出来ずに終わった。

教員からのいじめ。周りは助けてくれない

実習終了後、教員には二度となるまいと思っていたが悪魔の電話がかかってきた。
今思えば、無視しておけばよかったと思っている。

実習先の校長からの電話で、せっぱ詰まった口調で「すぐ来られるか」とまくしたてた。

そこで思わず「産休に入るの、E教員ですよね?」と念を押したが、校長はわからないとだけ答えた。

それを信じて仕事を受けた私はとんでもない愚か者だった。
打ち合わせの時現れたのは、E教員であった。彼女の姿を見た時に、さっさと辞退して帰るべきだった。たとえ自分のキャリアが傷ついたとしても。

E教員もいい性格をしていて、校長立ち合いの元ではいびってこない。それでも怒りとイライラをにじませている。

そのE教員は無茶苦茶な人で、まともに授業をやらせてもらえてない私に対して、引継ぎ初日から仕事をさせようとしていた。

さすがに私も震え上がってしまって、「いえ、自信がないので…申し訳ございません」というとE教員は怒りをまき散らしながら自習用のプリントをすり始めた。

その後も「漢字テストくらい、採点できるんでしょうねぇ?!」とあおられ、3クラス分くらいの量を押し付けられた。
恐ろしい教員から渡された書類で、もしミスなどしようものなら私の命が危ないかもしれない。
今思えば精神的におかしかったが、恐怖感は最高潮に達して目の前に白い光が泳ぎ出した。

その白い光は視界をふさぐように移動し、文字は読めなくなり、採点に非常に手間取った。
なにかにつけてそのE教員は「まだ終わんないの?フンっ」と吐き捨てていった。

このとき、同僚で誰もフォローしてくれる人はいなかった。
それは別にいいのだ。だれだって自分がカワイイ。自分の問題くらい自分で解決するべきなのだ。

それでも、私はE教員をいまだにゆるすことができていない。
彼女の舌打ちや、醜い憤怒の表情がうつってしまったからだ。
自分の機嫌さえ自分で取れない人間が不機嫌をまき散らし、教員志望者の心を打ち砕いたのであった。

 

まとめ

今、教員が足りない、教育現場が崩壊しているといいますよね。

私は過去、教育業界にいましたし、教壇にも立ちました。
最初の職場というのは肝心で、そこでの扱いによっては教員志望者が逃げていきます。

産休に入る前の女性の先生は大変だと思います。イラつくこともあるでしょう。

でもそれを新人にぶつけてうっぷん晴らししないでほしい。
こちらも志高くしてやってきているのに、ガンつけられたり舌打ちされたり、暴言吐かれたらさすがにつぶれてしまうので。

悪い環境の中でメンタル病んで、さらに悪いスパイラルが出来ている。それが今の人材不足の一因だと思います。

他の方はこんな記事も読んでいます

→ 「未来の生徒」を人質に迫るから人が来ないんだって

→ 「月が綺麗ですね」はどうして「好きです」の意味になるのか

スポンサードリンク

  • この記事を書いた人

スガワラ

-教育関連