こんにちは、スガワラユウです。今回は『キレる!』という、目を引くタイトルの本を紹介します。タイトルに躊躇たものの、買って大正解。なぜかと言いますと、「かつての私は、からかわれようと怒鳴られようと、舌打ちされようと職場でもめ事を起こしてはならない。周りから総すかん食らってしまうから、キレちゃいけない」と思い込んで生活してきたからです。小学校高学年から続いたこの習慣のせいで、私は毎日生きづらく、言い返さないためサンドバッグにされ、いつも怒っていました。
この本は、「優しいゆえに言い返せない。言い返し方がわからない。言い返すことが悪いことだと信じている」そこのあなたにおすすめです。
キレ方には2つある
ではどうやってキレればいいのでしょう。この本では「得するキレ方と損するキレ方」に分けて解説してくれています。はっきり言えば、ここの部分だけで買う価値があるとおもわせてくれます。やってはいけないキレ方、それは「感情的にキレる、力に訴える」やり方です。正しくキレるには、「言われた時点ですぐに言い返す」というプロセスが求められます。
実は私、我慢に我慢を重ねて、ある日「感情的にキレる、力に訴える」タイプでした。もちろん、一度発散すればしばらくは舐められないのですが、私の事を知らずにからかってくる人にはうまく対応できないことが最大の悩みでした。そのうえ、「考えて言い返す」という作業は「ものすごく頭を使う」ことですし、面倒になります。
これまでの私は、「言い返す勇気がない。言い返したら学校の教師に、悪く内申書を書かれるんじゃないか」とおびえていましたし、「頭を使って言い返しをする」ことに抵抗感もありました。世間一般でよくいう「いじめっこと同じことをしたらいじめっ子と同じレベルに落ちる」という理論も多少影響していたでしょう。
キレてしまった後の罪悪感をこの本が救ってくれた
実は社会に出てから、一度感情にまかせて切れてしまったことがありました。学校の臨時講師で働いているとき、妙に絡んでくる教諭がいました。今思えば私のやることなすこと、うるさくからかってくる面倒くさいタイプの人でした。例えば、ひとごみを通るときに手を手刀のように立てて「ごめんなさいね」と言ってとおるだけで「今拝んだろ、俺の事拝んだろ」とやかましく騒ぐような、うざったさといえば想像に難くないでしょうか。この教諭をU教諭としましょう。
さて、入試の採点会で不幸にもU教諭と同じグループになりました。そのときも最初から、「おいスガワラ、お前の電卓貸せ」と言ってきたので、「どうぞ」とかしました。大半の人は学校から貸与された電卓を使っていたのですが、私は自前のものを使っていたのです。
採点がけっこう進んだころ、いつまでも電卓が返ってこないのでややいら立ちながら私はU教諭に行方を聴きます。すると「え~、私物だと思わないで採点本部に返してきちゃったよ~」と悪びれずに笑ったのです。この時の私は大量の仕事を抱え疲れきっていました。その言葉を聞いて、プチンと切れていました。
「私物だと思わなかったといいますが、借りたものをどこに返すのか確認するくらいできないんですか?どなたに返したんですか?私返してもらいますからいってきます」と結構大きな声でまくし立ててしまいました。唯一の救いは、敬語で詰めた点でしょう。
その後、管理職からお咎めもなく、無事に任期満了しました。周りから切れたことに対して何も言われなかったため、恥ずかしさでいっぱいでした。
その後も舐められないように落ち着いて行動するように気をつけていましたが、それでも絡まれます。雨の日に湿気で調子がおかしくなったコピー機があったのですが、「私がそのタイミングで印刷室から出てきた」ただそれだけの理由で「私がコピー機を壊したのに、なにも修理しないで出てきた」と決めつけられr、怒鳴られたのです。ちょうど妊娠初期の具合もよくない時期だったので、反撃せずちぢこまっていたのですが、帰宅後にだんだんむかついてきました。その前にも、私の板書を消していない生徒がいたために、「私が言わないのが悪い」と言われていたのです。
しかし、感情的に切れたら居心地の悪い思いをします。そのときに考えたのが、「いうべきことを、しつこく、ねちねちディスる、いう」という戦法でした。コピー機のことで因縁をつけた教諭には、「雨が降りそうなときの湿気でコピー機がだめになってしまうんですよ。壊れたわけではないし、事務に連絡して確認済みです」と伝えました。その後、印刷室で会うたびに、「雨が降るくらいで調子悪くなるなんて、がっかりですよね」とねちねち言いまくりました。
このとき気をつけたのが「私が少なからず傷ついていることを相手に知ってもらうこと、自分の言いたいことをきっちりつたえること」ということです。その後も、この対応で生意気じゃなかったかな、と心配になっていたものの、今回読んだ本で説明されているように「キレる」ことができました。
最後に~頭を使って正しくキレよう
ここまでお読みいただきありがとうございます。これまでは、キレたらいけない、職場や集団にいられなくなるぞと言われながら生きていました。しかし、我慢をし続けたことで感情の噴き出しが起きるようになり、いっそう生きづらくなりました。(そうしたむちゃぶりを親に話しても「あなたが見込みある人間だから、むちゃをいって試して言えるのよ」としか言われず、救いにはなりませんでした)
今回この本で、キレるには作法がある、正しくキレればストレスを小さくできることがわかりました。そのためには普段から頭の中をスッキリさせておきましょう。