感想・レビュー

薬屋のひとりごと~化粧がすごい!猫猫のそばかすとすっぴんの秘密

自分で説明できないことを全部「呪い」と決めつける人が大半の茘(リー)人。
それをよそ目にして化学系の知識で説明する猫猫(マオマオ)。

ふだんはクールでツンデレなのに
薬草となると猫まっしぐら!な点がホント面白いんです。

でも今回は猫猫のメイクの面白さについて。

メイクが変装の手段となっているから

そばかす顔の女の子

そばかす顔の女の子というと『赤毛のアン』でもおなじみです。
でもこの作品が変わっているのは「そばかすはメイクで作っている顔」
と言う点。

日焼けしたわけでもなくメイクで顔に茶色いシミを
たくさんつけている猫猫。

それは人さらいに合わないよう自衛のためにつけているわけですが
「眼鏡をとったら美少女」といった少女漫画のパターンとは違っています。

一巻で猫猫が森にメイクの原料を探しに来たとき、「五倍子(ごばいし)とどんぐり」でした。

五倍子はタンニンという濃い目の着色料。どんぐりはこんな茶色っぽい粉です。

鼻のところにはイレズミを入れる

極めつけに鼻のまわりにはぽつぽつとイレズミを入れています。

まあ、アートメイクみたいなものといえましょう。

うすい着色料を針につけて刺せば黒い毛穴のように見えますからね。
毛穴やそばかすというと女子にとってコンプレックスになるのですが
猫猫にとっては危険を回避するためのカモフラージュだったんでしょう。

猫猫のすっぴんがめちゃくちゃかわいい!

園遊会で美人とバレる

後宮に強制的に連れてこられた猫猫は
薬の知識で妃の病気を治してしまいました。
最初の頃は「玉葉妃の毒見役」として使われていましたが
与えられた仕事以上の信頼を勝ち取っていきます。
そして園遊会というイベントで全員着飾って出ることになり
「メイクしてそばかす顔をきれいにしましょう」ということになりますが…
玉葉妃の侍女たちが見た猫猫の顔は
シミもそばかすもない整った顔立ちの美人さんだったのです!
目元と口元だけ紅をさして十分キレイだなんて…
猫猫はものすご~く卑下していますが
薄いメイクで美人って最高に恵まれていると思います♪

特徴のない顔は美人じゃない?

作中で猫猫は「自分は特徴のない顔立ちだから美人じゃない」
みたいなことを言ってますがこれって大間違いで…

特徴がなくてメイクが映える顔こそ
最高の美人だと思います。

だって考えてもみて下さい。

少女漫画に出てくる美少女キャラは「眉がシュっとしてて
目がぱっちりしてて鼻が小さめ、口角が上がっている」
というような特徴があるでしょう。

大体の人が考える美人の条件は共通してるので
どうしても似たような顔のパターンが美人になります。

そうすると「顔に個性的な特徴のない女性」が
美人と言われるわけです。

むしろ猫猫は自分で自分の顔の事を
「美人です」と白状しているんですが…

 

まとめ

猫猫はそばかす顔の下女ですが、危険な目に合わないようにわざわざシミやそばかすをたくさん顔に入れていました。
猫猫の同僚も、そばかす顔が本来の顔だと思っていたので、顔を拭いてあらびっくり、という事に。
少女漫画っぽい展開なのに、猫猫本人が超冷静で現実的というのも、ギャップがあって面白いですよね。
そして「特徴のない顔だから美人じゃない」という猫猫の考え方をしていますが
「メイクをして美しくなれる人は美人」ということ。
最初は地味だった猫猫ですが今後の展開次第では
かわいくメイクアップする機会があるかもしれませんね。

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スガワラ

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