「確定申告7つの神器」でも少し触れた“前払費用”や“長期前払費用”。でも実際、3年以上の契約をした場合、3年目・4年目はどう仕訳するの?って迷いますよね。
この記事では、ドメイン費用の仕訳例を使って、1年目〜4年目までの処理を具体的に解説します!
Contents
1. そもそも「長期前払費用」とは?
簡単に言うと「支払ったけど、まだ使っていない期間の費用」を資産として計上する仕組みです。
私は前払費用、長期前払費用を、「前もって買ったたくわえ」と理解しています。
- 1年以内に使う:→ 前払費用
- 1年以上にまたがる:→ 長期前払費用
例えば、ドメイン費用を1月1日に3年分で契約すると、どうしても最後の年の費用が中途半場になります。たとえば
1年目(当期)1000円 6月1日から12月31日まで
2年目(来期)2000円 1月1日から12月31日まで
3年目 2000円 1月1日から12月31日まで
4年目 5,00円 1月1日から5月31日まで こんな感じです。
仕訳例:1年目(契約初年度)
たとえば、ドメイン代金5,500円(5年分)を支払ったとします。
借方:ドメイン費用 1,000円 貸方:事業主借 5,500円
借方:前払費用 2,000円
借方:長期前払費用 2,500円
「ドメイン費用」はその年に使う1年分、「前払費用」は翌年・翌々年分、
「長期前払費用」は3年目以降分です。
私は
借方 ドメイン費用 1,000円 貸方 事業主借 1000円
借方 前払費用 2,000円 貸方 事業主借 2,000円
借方 長期前払費用 2,000円 貸方 事業主借 2,000円
借方 長期前払費用 500円 貸方 事業主借 500円
って感じで仕訳してます。
2年目の仕訳:前払費用を費用化
2年目になったら、「前払費用」を「ドメイン費用」として振り替えます。
借方:ドメイン費用 2,000円
貸方:前払費用 2,000円
この仕訳で、2年目の経費として計上されます。(要は前払費用という資産・たくわえを今年分として使いましたよ、ということ)
3年目の仕訳:長期前払費用を費用化
3年目は「長期前払費用」から振り替える処理が始まります。
借方:ドメイン費用 2,000円
貸方:長期前払費用 2,000円
4年目の仕訳:長期前払費用を費用化
借方:ドメイン費用 500円
貸方:長期前払費用 500円
ポイントは、分割処理をしておくと、会計ソフトで期末残高が正確に管理できるということ。
会計ソフトの仕訳入力ポイント
私が使っているのは、
📘『フリーランスのための超簡単!青色申告』(塚田祐子 著)に対応した帳簿ソフトです。
このソフトでは、「摘要欄」に用途を記録しておくと、翌年に迷わず処理できます。
📝 例:「ドメイン費用(お名前.com/5年契約) 前払2年+長期3年」
6. ICカードリーダーも便利!
確定申告をe-Taxで行うなら、ICカードリーダーは必須アイテム。
私が使っているモデルはこちらです:
面倒な紙送付を省けて、自宅で完結できるので本当に助かっています。
7. まとめ:3年目以降こそ「分けて仕訳」がカギ!
- 支払い時に「費用」「前払費用」「長期前払費用」をわけておくと、後が楽
- 長期分は分割して仕訳すると、残高の管理もしやすい
- ソフトに任せつつ、摘要欄でメモを残しておくと安心!
難しい前払費用、長期前払費用ですが、私は「達磨落とし逆バージョン」で理解しています。
例えば、
一年めの期末、これが消える →借方 ドメイン費用 1,000円 貸方 事業主借 1000円
借方 前払費用 2,000円 貸方 事業主借 2,000円
借方 長期前払費用 2,000円 貸方 事業主借 2,000円
借方 長期前払費用 500円 貸方 事業主借 500円
二年めの期末、これが消える→借方 借方 前払費用 2,000円 貸方 事業主借 2,000円
借方 長期前払費用 2,000円 貸方 事業主借 2,000円
借方 長期前払費用 500円 貸方 事業主借 500円
三年めの期末、これが消える→借方 借方 長期前払費用 2,000円 貸方 事業主借 2,000円
借方 長期前払費用 500円 貸方 事業主借 500円
四年めの期末、これが消える→借方 借方 長期前払費用 500円 貸方 事業主借 500円
もしかすると図説のほうがわかりやすいかもなので、後で追記予定です。